昇り降りの日々

学務様が見てる

冷めた

たぶん僕は君のことが好き、だった。
5年前のあの日も朝から晩まで君のことを考えて、いつか振り向いてもらえると思って、どんな苦しみでも耐えられると本気で信じていた。

一緒に過ごすようになっても君はやっぱり魅力的なままで、考えすぎて心を病むくらいには好きだった。
5年も一緒に過ごしたけど、大きな喧嘩は無かったし(あっても大体僕のせいだった)、君を通じていろいろな人に会えたし、いろいろな経験ができた。

今の君も変わらず僕に手を差し伸べてくれている。
でも、僕はもうその手を握ることは出来ないような気がする。
君と過ごすことが嫌になったわけじゃない。
元々君は僕を好きで一緒にいたわけじゃないと思う。
本当に感謝はしてるけど、たぶん僕のほうが変わってしまったのか、それとも元々そうだったものに気づいてしまったのかわからないけど、たぶん僕は君を嫌いになるのを通り越して関心が無くなってしまった。

書きながら無理になってきたのでこれで終わり。
僕が全部悪いよ、ごめんね

571

人を殺してしまった。

底のない闇を宿した瞳が、じっと僕を見つめている。

「そんなつもりじゃなかった」、そんなありきたりな台詞が口から溢れ、僕の胸と喉を締め上げた。

彼女が最後に見せた、悲しいような、困ったようなあの表情は瞼にこびりついたまま、瞬きする度にフラッシュバックする。

あのとき僕はどうしていればよかったのだろう?

あのとき僕はなんて声をかけるべきだったのだろう?

どうして僕は、彼女を殺さなければならなかったのだろう?

何度も何度も「助けて」と唱えても、心は軽くなるどころか、その重さを増していく。

叫びだしたくなる衝動を押さえつけようとする度に、呼吸が荒くなり、肺がヒリヒリとする。

 

ふと、僕が許しを請う相手が、目の前の死体ではなく虚空に浮かぶ何かであると気づく。

そうか、僕は彼女のことなんて何とも思っていないのだ。

ただ「今の苦しみから解放されたい」、その一心で僕の体は脈打ち、口は呪文を唱えている。

 

気がつけば僕は彼女を浴槽に引き摺り、バラバラにしてしまっていた。

その目はもう僕を見つめてはいなかった。

一つ一つのパーツを丁寧に袋に詰めて、クーラーボックスにしまっていく。

作業を終える頃には動悸は治まり、口から溢れていた呪文も止まっていた。

許された、そう思った。

僕はもう二度と彼女に会わなくてすむ。

 

さようなら。

僕たち、初めてにしてはうまくやれたよね。

 

 

暇というのは自分の中の考えたくないことを呼び起こすトリガーだ。
本当は欲しくなかった生まれながらにある欲求、邪な自己顕示欲、臆病な自尊心。
何もかもいらなかった。
動いてほしくない頭が次々に悪魔を生み出して、僕の心を攻撃する。
理性で押さえつけていたはずの感情に屈する瞬間の敗北感、その時僕は僕を人間と呼ぶには程遠いことを知る。

芯のない自分は、金槌で強めに殴ればどんな形にでもなる。
いくらなんでもチョロすぎる。
そこに自分はなくて、なにか強いものに自分を投影して、それを自分であるかのような感覚に浸りたいだけだ。
生まれた子に、敗れた自分の夢を背負わせ、それが叶ったときには自分が育ての親であることを触れ回る。
僕にそんなことを威張る資格は微塵もない。
でも僕が目指しているのはそういう場所だ。
目的と手段が逆転している。

モチベーションはどうであれ、創作意欲に満ち溢れた君が眩しい。
背伸びをしても、僕はそこには行けない。

たまには未来を見つめて

この世の中は腐っている。腐りきっている。
カラカラに乾いた砂漠の中で、数年に一度だけ口にできる一滴の雫のために生きているような感覚だ。
僕は死ぬ度胸もない。なんとなく社会からかけられている圧力に屈しかけている。
でも、僕はそれでも屈しない。
腐りきった世の中にも、泉が、キラキラの原石が埋まっている。 その一滴を、腐った世の中にその一滴を撒き続けられるようになりたい。
キラキラの元を集めて磨いて、未来に向けてばら撒きたい。
僕はそんなことがしたい。
ぼんやりとだけど、今晩はそんなことを思えるキラキラに出会えた。
たまには、未来に夢見たっていいじゃないか。

つまらない人間

自分が何者なのかをよく考える。
答えはわかっている、何度考えたって結局自分は何者かになりたくて、でも何者にもなりたくない。
どこに向かいたいんだろう。
どうやったって自分は自分だ、そのままであることはないし、すべてが望んだ方向に進むわけじゃない。

卒業以来会ってなかった高校の友人は、何も変わらない面白さを持っていた。
対して僕はあの頃出来たはずの会話は出来なくなっていて、なんとなくあの時の勢いとか、バカバカしさが僕の中から消えてしまったんだな、と感じた。
あの頃に戻りたいわけじゃない、ただ自分がつまらなくなった、それを受け入れるだけ。

初めて行ったバンドのライブ。
過去をなかったことにしない、でも今を見つめている、未来を辞めない覚悟を歌に乗せていた。
僕はそのライブで、3時間ただ立ち尽くすしかできなかった。
煽りに対しても口を開けることなく、ただ耳を殴り続けるライブハウスの爆音にひるみ続けるだけだった。
あんなに真っ直ぐ、僕の心に刺さったはずの歌は気が付いたら消えていて、代わりに胸の中には穴の開いたぼろぼろの心が残っていた。

週末になるとぼんやりとした不安が、僕を襲う。
このままでいいのか、こんな人間でいいのか、将来は?誰が僕を見つけてくれる?僕はつまらない人間になってしまったのか?!
眠ってしまうと何かに追いつかれてしまう気がして、布団の中で光る手元を見続けている。
でも大丈夫、明日になれば僕は別人。 明日もぼんやりとした気持ちから逃避するように満員電車に乗り、ビルのXX階のボタンを押して、凍ったXXの街を見下ろす。
秋よりも透き通った空と遠くに見えるXXXX、その空気を無慈悲に遮るガラスの内側でまだほとんど誰もいない部屋の扉を開ける。
起動したパソコンの前でゲームの中のキャラクターと対峙する。彼らは与えられたパラメーターの通りに動き、でもユーザーの望む通りの動きを求められる。
その姿に自分の姿を重ねる。でもそれも一瞬。
キーボードを叩いている時間は、社会になれている気がして、自分の携わったものが形になっている、それが恐ろしく気持ちがいい。
コンテンツの人気がまるで自分のものになってしまうような感覚。
僕がしたことなんて本当に本当に些細なことでしかないのに。
僕は何を考えたわけでもないのに。
僕は何もしていないのに!

ああ、なんと素晴らしき労働、この間は雲が分厚く、隙間なく心全体を覆って、何も考えなくて済む時間。
こうやって毎日を消費して生きていく。なんだ、社会でやっていくってこんなに楽ちんだったんだ。
でも本当にいいのか?ここが、ここが居場所なのか?
僕は毎日コピペをしているだけ。
データの再生産、リサイクル、なんだか環境によさそう。
だってさ、こんなのただのフリーターの戯言、社会を知った気になっている子供の妄言に等しい。
でも大丈夫だ、この手は地獄の釜の蓋をしっかりと掴んでいる。
さあ安心して、今日にさようなら。おやすみ、世界。

メンタルパワー

ほぼフルタイム出勤をするフリーターのような生活をしていて、良くも悪くも考える時間が無くなったな、と思う。
別に正社員ではないのに、仕事のためにコンテンツを貪るようになったり、文字を書いたりXXエンジンの勉強をしたりしている。
ある意味健康的な生活だけど、なんとなく面白みがない。

なんてことを思ってたら、最近はお仕事以外の場面でも自分の無能さが露呈する出来事が複数おきた。
また、自分の人間性が自分の想像する以上に低いこともわかってしまった。
僕が開き直れるような性格ならよかったけど、外面を気にして中途半端に取り繕うとするから余計ひどくなる。
無能認定されて誰かに必要とされなくなるのが怖い。
そうなると失敗が怖くなる。
でも仕事で失敗がゼロなんてことはないわけで、上記のような心構えでいると確実にメンタルがぼこぼこになる。
大事なのは失敗しないことではなく、同じ失敗を二度としないこと、なんてことは言われまくっているしわかっている。
頭ではわかっているけど僕の心がわかってくれない。
すべての人間とうまくやることも難しいことはわかっている。
いっそ個々の人間関係を実験として、いろいろ破壊しながら試して、だめになったら逃げるとかでもいいかもしれない。
今の職場であんまりそれしたくないけど。
でもメンタルが死んだらすべて終わりなので、とりあえず明日からは僕以外全員悪人という設定で生きていくことにする。
余計な仕事もしない。
利用するだけして、使いつぶしてやろうと思う。

身の回りの世話をしてくれる人がいる、そんなにお金を使わなくていい最高の環境に身を置いている今がチャンスだ。
たぶんここでの伸びしろ以上のものはこの先発生しない。
よし、頑張らないように頑張ろう。

今日も怪文書が生まれてしまった。