昇り降りの日々

学務様が見てる

穴の空いた心

寝る前のふとした瞬間や、何か満たされている人を見たとき、僕の心は何か満たされないような感じになる。

心という器には何かドロッとした流体が詰まっていて、絶えずそれは消費され、供給され、循環している。満たされないように感じるとき、その器には穴が開いている。なんだか空になっていく心の感覚に耐えきれなくなって、必死に色んな物を詰め込むけど器から漏れ出る一方で、心はどんどん苦しくなる。

僕は何がほしいんだ、何に苦しんでいるんだ、それもわからないから穴が埋められない。欲しいものが手に入らないという気付きから来る絶望感なのか、羨望か、なんだかわからないものがチクチクと過去とかコンプレックスさえも刺激してくる。

漏れ出るよりも早いスピードで、浴びるような幸福を味わいたい。でもきっとそれは麻薬のようなもので、穴を塞がなければそれは広がる一方で、必要になる幸福の量は増えていって、それが供給できなくなるころには穴は取り返しのつかないほど大きくなり、ついには空っぽになるのだ。

僕の未来のようで、きっといつか刹那的に生きてるつけが回ってきて、空っぽになってしまう。空っぽになった心に気づいてくれて、それを無理に埋めるでもなく、そっと屋上から僕の背中を押してくれる、そんな人がいてほしい。