昇り降りの日々

学務様が見てる

暇というのは自分の中の考えたくないことを呼び起こすトリガーだ。
本当は欲しくなかった生まれながらにある欲求、邪な自己顕示欲、臆病な自尊心。
何もかもいらなかった。
動いてほしくない頭が次々に悪魔を生み出して、僕の心を攻撃する。
理性で押さえつけていたはずの感情に屈する瞬間の敗北感、その時僕は僕を人間と呼ぶには程遠いことを知る。

芯のない自分は、金槌で強めに殴ればどんな形にでもなる。
いくらなんでもチョロすぎる。
そこに自分はなくて、なにか強いものに自分を投影して、それを自分であるかのような感覚に浸りたいだけだ。
生まれた子に、敗れた自分の夢を背負わせ、それが叶ったときには自分が育ての親であることを触れ回る。
僕にそんなことを威張る資格は微塵もない。
でも僕が目指しているのはそういう場所だ。
目的と手段が逆転している。

モチベーションはどうであれ、創作意欲に満ち溢れた君が眩しい。
背伸びをしても、僕はそこには行けない。