昇り降りの日々

学務様が見てる

僕の目を見た君の目に写るものを見れない僕

好きをお金で買う。

凄く便利なことだと思う。

僕もそれ以上の感情を抱かなくていいし、彼女たちも仕事として求められるものをこなすだけだ。

所謂ガチ恋みたいなことはしてないはずだし、それでも僕はその10秒だけでも本物の「好き」を手に入れた気持ちになる。

その「好き」は彼女たちのものじゃなくて、自分自身の「好き」だ。

 

多分僕は高校生の頃から純粋な「好き」を自分が言えることを夢見ていて、それを拗らせている。

実際一度それで失敗しているし、それからもずっと空っぽな感覚がある。

誰かの言葉を信じるならそれは幽霊みたいなもので、噂でその存在は知っているけど多分本当には存在しないものなのかなぁ、とも思う。

好きになりたい。だから色んな情報を食べてみたり、その話を友人にしてみたりするけど、自分が想像しているトキメキは湧いてこない。

だからこそ、あの10秒は僕にとって何よりも貴重で中毒性のあるものになっていると思う。

 

結局僕が買っているのは「誰かに好きになってもらう時間」ではなくて「誰かを好きになっている自分」なんだと思う。

 

今日もまた「恋の熱に浮かされる詩」を聞きながらそれになれた気分になって気持ちよくなっている。

僕は君を好きになるんじゃなくて、君自身になりたいよ。

 

あーーー、とらドラの読みすぎですね、つらい