昇り降りの日々

学務様が見てる

掠れていくデータ

同じ曲を繰り返し聴いてしまうタイプの人間です。
昨日から丸一日ずっとrendezvousを聴いている。
何度も聞いてしまうので他の曲を聞く機会があんまりない。

色々考えてるけど、本当に生まれた時代がよかったなぁと思う。
4分で終わる曲、一曲リピートができる、何よりそれを持ち運べる。
これはカセットの時代だったらすごく苦労していただろうし、レコードなんて考えてみるだけでありえない。
飽きるほどに大好きな何かを摂取し続けるのに適した世の中に僕は生まれたのだ。

でもそれは、本当にいいことなのかなぁ、と考えることもある。
意味を持った一連の流れで、適した場所に配置されたものを、美味しいところだけ食べてしまうのは、「それを最適なタイミングで、最適な状態で食せる用に」と配慮しておいたものなのに、僕はその忠告のようなものを無視してまで美味しいとこだけ食べている。
要は「我慢ができてない」んじゃないかなぁ、と言うことだ。
多分世の中には僕みたいな人が割といて、曲やストーリーも密度が高く、短くなっていく。
CMやOPに合わせた15秒単位のストーリーの寄せ集め、それが今の曲だ。
僕たちはきっと大好きな曲が20分もあったらすぐに聴かなくなる。
ラッドのスパークルでさえ聞く気が失せてしまうのに。

だからこそライブみたいに「それだけに集中する空間」ってのが価値を持つようになるのかなぁ、そうでもしないと僕たちは大好きなものを楽しめないのだ。
映画館や、ライブ、そういったものはデータに収まらない価値を持つと言うけど、それは音質や一体感でもなければ、僕たちを自由にするものでもない、「僕たちを縛る」と言うことに価値を持つのだと思う。
なんの話だっけ。

なんでもいいけど、僕は多分明日もrendezvousをしている。