昇り降りの日々

学務様が見てる

20191221

17時に起きてまったりとご飯を食べた。

ふと、引きこもっているのが嫌になった。

何となくマフラーを巻きたくなった。

お気に入りのコートを羽織りたくなった。

 

お風呂に入って、それっぽく髪を乾かして、いつもと同じ格好をする。

お気に入りの時計、お気に入りの眼鏡、お気に入りのマフラー、お気に入りのブーツをはいて街に繰り出す。

きっと今の僕はいつもと違う、そんな意識から少しだけ背筋を伸ばして歩いてみる。

 

電車の窓に映る自分を見て、そんなに嫌いじゃないな、なんてことを思った。

目的の駅で電車を降りると、出口がホームの反対側だった。いつもなら苛立ってしまうようなことも、お気に入りのマフラーを巻く今日の僕は許せた。

 

改札を出て曲がると、大きなクリスマスツリーが目に入った。

思ったよりカップルはいない。

イヤホンを外すと子供の叫ぶ声が聞こえて、ちょっとだけ「いいな」と思った。

 

一通りイルミネーションを見て、川辺で檸檬堂を飲んでタバコを吸ってぼーっとしていた。

これだけ冷えれば人恋しくなるかなぁと思ったけどそんなことはなく、ただただ寒いだけだった。

寝っ転がって空を見上げると薄くかかっていた雲が少しずつ晴れてきて、最初にシリウスが見えてきて、そこからベテルギウスを見つけて、薄っすらと光るオリオン座を見つけ出す。

すぐにオリオン座を見つけられなかったのはバカみたい明るい都会の空のせいか、僕が空を見上げなくなったからなのか、きっと両方だろうな。

30分くらいぼうっとして、思ったより酔えなかったのでさっさと帰宅した。

帰りのホームの待合室で大きな花束を持ったおじさんがいて「素敵だなぁ」と思いました。

 

僕はこの文の前半を凍えそうな外で、後半をぬくぬくの布団のなかで書いているが、それぞれの温度感が違いすぎる。

そもそも最近の精神が安定しすぎている。

ポエムが書けねぇーーーただの事実の列挙ーーー面白くねぇーーー

 

ピアノ

新しい曲を覚えるために練習を始めた。

ビックリするくらい指が動かなくて泣きそうだった。

特に薬指が使えなくて、今まではかなりサボりながら弾いていたんだなと自覚する。

こうやって弾こうこうやって弾こう、と頭では考えているのに指が勝手に違う場所を弾いて気が狂いそうだった。

たった10秒もないフレーズのために二時間以上かけて練習して、やっと一回ノーミスで弾けた。先が長い……