昇り降りの日々

学務様が見てる

ときめき

子供の時に感じたときめきというのは、意外に忘れていることが多い。誰しも心の奥底に、そんなときめきが残っているはずだ。そして昨日、それを思い出すような出来事が起きた。

 

中間テストもひと段落し、留年の危機を一時的に回避したので、気晴らしに開発の進んでいないキャンパスの東側を散歩していた。建物も建ってないので、古墳や城の跡などが残っていて、遺構が好きな僕としてはとても楽しめた。一通り楽しんだので、その場所をあとにしようとすると、近くにゴミが捨ててあるのが目についた。よくもまあこんなところに捨てるものだ、と思って近づいて見た瞬間、体中に衝撃が走った。それはエッチなDVDだった。鳥肌が立った。レンタルビデオ屋で見るようなあれとは違う、「草むらに落ちているエッチな本(の類)」を僕は10年ぶりくらいに見た。

 

近所の公園で、友人たちとエッチな本を漁った記憶、そしてそれをみんなで読むときの背徳感と羞恥心と好奇心、あらゆる記憶が蘇ってきた。そんな無垢な時代が僕にもあった。今となっては何だ、パソコンを叩けばありとあらゆるものがたくさん出てくる。僕は文明に甘え、そして子供のころの純粋な気持ちを忘れていた。

 

DVDを捨てた人はきっと、そんな現代の人間たちのあり方に一石を投じるために、法を犯してまで不法投棄をしたのだ。そうに違いない。彼はきっと今も、それを訴えるために、今日もエッチな本の類をいろいろな場所に捨てているのだろう。そんなことに思いを馳せていると、胸が熱くなった。

 

今日からはこの無垢な気持ちを忘れずに生きていこうと心に固く誓った。ありがとうエッチなDVD*1

*1:持って帰ろうと思ったけど中身がなかったので置いて帰った。先客がいたらしい