昇り降りの日々

学務様が見てる

寂しさの記録

独りで生きていけると信じていた。そうではないことに気づいてしまった。でも僕はそれを全部捨ててしまった。

 

僕はこの小さい世界を抜け出したあと、どうやって生きていくのだろう?僕には今、この一本の糸しか残っていない。きっとそれを手放す時が近いうちに訪れる。とても悲しい気持ちでいる。

大好きな場所もいつかは無くなり、彼らはバラバラの旅に出る。いつかまた会える気がしない。きっと昔一緒にいた人達みたいに、心の姿形が変わってしまう。

寂しさを埋めるための道具としての人間を心のどこかで求めてしまっている。恋人が欲しいと叫ぶ人達も皆こんな気持ちでいるのだろうか。

 

このまま僕は空っぽになってしまう。何も残らない、すがるものが無い。怖い。誰か僕の話を聞いてくれ。何が僕を正常たらしめているのか理解している。だからどうしたらいいかわからない。だから世界は配偶者を作るのか。情愛と性欲を分けてほしい。生を肯定してほしい。愛しさなんて無い、ただ、乾きを満たしてほしいだけだ。

こんな干からびた人間になってしまったことに嫌気が差す、私はとても悲しい。