昇り降りの日々

学務様が見てる

夢を追いかける幻

いつか夢は終わって、その記憶は少しずつ消えていって、最後には忘れてしまう

でもきっと心の何処かに残ったその欠片を、心の片隅に抱えて、チクチクとした何かを感じながら生きていくことになる。

 

終わらない夢の始まりをみていた過去の自分と、終わらない希望の終わりを見た自分と、終わらない空虚を漂う僕。

小さな翼だけど、それでも、どこまでも行けると信じていた。思いきり助走をつけて、きっとどこか遠い理想郷へ、踏み切ったその先、飛んでいたと思っていた僕には翼なんて生えてなくて、ただ空を舞いながら落ちているだけだった。地面が近づいてきているのに気がついたのはつい最近で、ゆっくり死ぬときを待っている。

 

いつまでも青春の亡霊を追いかけている僕はあと数年で学生という大きなアイデンティティをなくす。僕が追いかける亡霊はますます遠ざかり、呪いは遠くなるほど強くなり、手に入らないものほど欲しくなる。

 

一つのことに夢中な君は何よりも美しい、時が止まったまま、何にも目をくれず、その場所で輝き続けてほしい。外の世界なんか、知らないほうが幸せだから。