脳の中がとっ散らかってるのでとりあえずアウトプットする。あとで書き直す。
小学生の頃、対戦ゲームをよくしていた。親に黙ってゲームボーイを持ち出し、友人のそれと通信ケーブルをつないだ。こんなシチュエーションで、ゲームが不利になったととわかると電源を消したり、ケーブルを抜いたりしてリセットすることでその対戦をなかったことにする人間がいた。彼の中でその負けは無かったことになるのだ。
ゲームの話をしたいわけじゃない。でも僕もよくリセットボタンを押す癖がある。
人間関係の清算、Twitterのアカウント、過去の失敗をなかったことにするためにその痕跡を消し、何もかもなかったことにしようとする。中学高校の思い出したくない記憶を友人たちに押し付け、関係を断つことでそれを清算してきた。
僕はまた、これまでとはまた違った、大きめのリセットボタンを押そうとしている。
研究が辛い。クリスマスイブのそれほど寒くない夜、友人と赤坂のラーメン屋でベタ生を食べながら気づいてしまった。僕はドクターに進むつもりだった。大学入学前からずっとそう思っていた。僕はきっと、ドクターでは戦えない。それはおろか、修士すら戦えるかわからない。そんなことを考えている間に麺は伸びきってしまった。
これは僕にとってかなり衝撃的なことだった。帰りの電車で友人と話しているとき、「マスターで就職したい」と僕の口からはっきりと出た。自分がこんなことを考えていたなんて。その時の雰囲気で口をついて出た言葉だったかもしれない。でもその時気付いた気持ちは、日に日に大きくなっていった。記事にも書いた。
多分卒論の時期だったと思う。僕は逃げの一手を模索していた。辛いことをしたくない。苦労をしたくない。そんな気持ちからだったのだと思う。
気持ちが迷走しすぎて過去の自分に手紙まで書いた。
めったに親に相談事をしない僕が、親に時間を取ってもらい、話し合いをした。
「大学院入学をやめたい」「本当に物理が好きなのかわからない」、そんなことを話した気がする。大学入学と同時に家を出て、あまり連絡を取らなかったのもあってきっと驚かれるだろうと思ったけど、割とあっさりと受け止められた。その時の結論としては、まず大学院には入学する、その後の進路、例えば大学院を変えたり就職したりは入学してから考えること、ということになった。まあ一か月内くらいですべてを決めようと焦っていたので、賢明な判断だったと思う。
それから2か月ほどたった。ただただ辛い。原因は複数あると思うけど、どれがクリティカルに効いているのかわからない。
実はまだ何も研究していない。研究テーマがない。でも進捗を求められる。
少しずつ「逃げたい」という気持ちが大きくなる。視界の端にリセットボタンがちらつく。
ついに大学院を変えようと決心した。リセットボタンに手をかけた。
でもこれでダメだったらどうしよう。僕は研究に適性がないだけなのでは?
でもこれでダメだったらあきらめがつくかもしれない。僕は研究に適性がないという烙印を押されるだけの話だ。
逃げて逃げて逃げまくれ、嫌なことを味わいたくない、苦しいことはしたくない、努力なんてしたくない。肩書にとらわれている僕はきっとこのまま中身が空っぽなものを求めているだけなのだ。ただただ怠惰。適正って何だろう。僕は特に何かできるわけじゃない。プログラムを最近書き始めたくらい。こうもしている間に僕の中の猛獣は暴れだしていずれその姿を虎に変えてしまう。
大学院をやめさせてください、研究室を変えたいです、その一言が言えない。
それはつまり「お前のことが嫌いだ」と宣言するに等しいのだ。常に鞭を打たれている状態でも、飴玉一つ与えられるだけでいつものチキンに逆戻りだ。
このままの状態で「社会」とやらに出れるのか?僕は本当に社会なんだろうか。
酷くなってきたのでとりあえずここまで。