やりたいことだけをやって生きていくことは、多分無理だと思う。
けれど、それを仕事にすることで、たまに少し叶ったりする。
例えば、僕は何がやりたいんだろう、ということを考える。
なにかひとつ、自分がやりたいことを仕事に出来るとなったら、僕は何を選ぶだろうか。
音楽、物書き、もしくは人前に立つ職業か。
多分僕はなにも選べない。
きっと僕は、何にも本気になれない。
仕事として、ずっとやっていくことは出来ない。
広く浅く触って、簡単な「それを成し遂げた」という気持ちに浸りたいだけなのだ。
例えばこのまま、今の場所で働き続けたとする。
今日本を読んでいる間、ゲームをしている時間が本当に無駄だと感じた。
何で僕はこんなものを職業にしようとしているんだと、とても悲しい気持ちになった。
たくさんの人間がそれを求めて散っていったのを知っている。
ぽっと出でそこまで熱意のない人間が、運とコネだけでそれをつかんでしまうことに罪悪感がある。
正直僕は人と馴れ合っていたいだけで、働きたくはないのだ。
でも僕は何かしらクリエイティブな作業を忌避しているわけではない。
多分僕が嫌だと感じているのは、「本物に僕が偽物だと看破されること」、「時間に追い詰められること」だと思う。
後者はいいとして、前者は一生僕に付きまとうと思う。
怖い、本当に怖い、気がついたら意識してしまっていて、体と思考が硬直する。
頭の中身を加工せずに出せたらいいのだろうが、僕にはそんなことはできない。
少しずつならしていくしかない。