昇り降りの日々

学務様が見てる

君と食べるごはん

ここ数ヵ月、ちゃんと味わって食べるものがなかった気がする。

取り敢えず今後のためにたくさん食べて噛まずに飲み込んで、それでいいや、って思っていた。

今日、それをゆっくり味わってみたら、想像以上に美味しかった。

それは昔好きだった味を作ったひとのレシピで、もう僕には通用しないんじゃないかと思っていたけど、その予想を裏切って僕の心に、脳にぶっ刺さった。

 

そうやって沸き上がる気持ちを表現しようと思ったら文字になる。

僕の中で暴れているのは『外に出たい』と昂る気持ちではなくて、『外に出したい』という外圧だ。

ただぼんやりと『xxをしたい』という気持ちを飼っているけれど、それを上手く走り回らせる能力が著しく低下していってる気がする。

『どうせ完成しない』『どうせ誰かが読んでくれるわけでもない』言い訳の方が先に立つ。

舞台に立つ、そんな大袈裟なことではないけど、『今の』僕はその気持ちがある。

でも今襲ってくる眠気が、今の僕を殺しに来る。

揮発性の心は、一度眠りについてしまうと今日の味を忘れて、明日の僕は目の前の日常に影響されて生きていく。

僕の心に湧く泉を、澱みの中からそれをさがす自分を、少しずつ殺している。

 

愛、もっと病んで自分に酔っていたい、こんな健全な生活をしていいわけがない。

ギリギリと首を締め付ける、その指の間から漏れでる一滴を、僕は大事に大事に集めて世に放ちたい。