昇り降りの日々

学務様が見てる

青い幽霊

今日

朝から大学にいた。 そのわりになにも進んでいない。

8月

8月が終わった。
入った直後に嘘みたいな暑さと晴れが続き、終わる直前で太陽は隠れがちになった。
今年の夏は体感も実際もすごく短かったように思う。
基本的には大学のことで手一杯。海をみに行ったりクラゲを見に行ったりしたけれど、少しずつ感じる感情が、起きる出来事が今までの経験に対して小さくなっていることを確認しただけだった。

存在しないけど信じてる

ladder-frck.hatenablog.com

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中学生の頃から、夏の幽霊に会えると信じている。
高校一年生の講座の始まりの日、ヤツは僕の前の通り過ぎた。
たった5秒しかないビデオの中に、その姿ははっきりと見えたのだ。
そこから必死になって追いかけた。草むらの中を探すのをやめて、目の前の日々をがむしゃらに走った。
僕は嬉しかった、陰謀論のような世界のどこかに隠されていると思っていたそれが確かにこの世に普遍的に存在していたことに気づいたのは、多分世界で僕が初めてだった。
大きな花火を、家族で見た流れ星を、風に揺れるさとうきびの向こうに見える真っ青な海を、自分のものにしようと奔走していた。

現実に存在しないことを今の僕は知っているのに、ソイツの裾が目の前を通り過ぎたような気がして海に、山に、街に、電車で、バイクで、その足で、必死に探しまわっている。
存在しないことを証明するには、それ以外の領域を埋めていくしかなくて、その作業を続けるたびに自分の心が震えなくなっていく。
全力で走ると見えてくるソイツを、85ページ目の海辺の全力疾走を、まだ信じている。

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