昇り降りの日々

学務様が見てる

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

アスファルトを泳ぐ魚

1 逃げ場がない、はっきりとそう感じた。 右を見ても左を見ても、前を見ても後ろを見ても、なんなら上を見たって何かが僕の道を塞いでいる。 どこまでいっても道があって、人がいて、空には何も写ってなくて、人はレールに沿って進むだけ。 どこまでも行ける…

一本道での別れ

別れとはなんだろうか。 多くの場合は価値観の相違、もしくは選択の相違によりそれぞれ別の道に進むときに発生するものだ。 それを指して「人生の分岐点」なんて言われたりもする。 今まで歩んできてきた道も、これから行く道も無数の「わかれ道」があって、…

晴れた空から雨が降るように

「東京」という言葉が特別な意味を持つようになったのはいつからなのだろう。 少なくとも世間一般では明治の改革によって江戸に天皇がやって来たその時からだろう。 では僕という人間にとっては? 僕の住む家からすぐに行ける場所にあった街、僕が都会の人間…

169秒だけは僕のもの

この街に引っ越してきてもうすぐ半年が経つ。 どうしようもなく心がいっぱいになって、抱え込めなくなったときの僕は海や空に逃げた。 この街にはそれがどこにもない。 必ず誰かの光で汚されていて、どこまで行っても人間を感じる。 バイクで走り出しても状…

何かを無意味に消費してしまっている気がする。 他人の歩んできた時間、ゴールを決めていないマラソンを走るような苦しみ、止まることは許されていなくて、でも走ると決めたのは自分で、よくわかんないな、しんどい 僕は何が成し遂げたくてこんなことしてる…

かさぶたを作る

僕は軽い痛みが好き、なのだと思う。 指に出来たささくれをじわじわと深く剥がしたり、爪をギリギリまで剥がしてみたり、かさぶたを剥がしてみたり。 少しずつ内側に近づいていく痛みと、この程度ならどうともならない、多分そんな感じの気持ちでやってしま…