昇り降りの日々

学務様が見てる

i/o

この時世、僕の「享受するはずだった時間」はほぼ全てが消えて、アルバイトもなくなり、なんだか宙ぶらりんな感じになっている。

 

普段あれだけ「時間があったらxxをいっぱいするのに」と考えているけど、いざそんな時間が来たら「これを先にやらなきゃいけないし……」となにかに追われる感情と「面倒なことはやりたくない」という感情が最悪な混じり方をして、なにもしないまま一日を終える日がある。

結局時間とかの境界線がはっきりとない状態で「なにしてもいい時間」が一日のスケジュールを占めているからこんなことになる。

多分「仕事する時間」「インプットする時間」「なにしてもいい時間」をちゃんと分けてつくるべきで、今はその「なにしてもいい時間」を広くとれる時期なんだと思う。

そしてそれを自分で管理しなきゃいけない。

せっかく緩めのラボにいるんだし、「なにしてもいい時間」をそれ全てに割こうとしてすべてを失うのは本末転倒過ぎる。

取り敢えず月曜から上手くやってみよう。

 

苦しみの伴うインプットと、自分の楽しみや精神安定のためのインプットは明らかに別なので、そこもちゃんと分けて前者もやっていかないといけない。

 

僕がどこ目指してるかも考えないとなぁ、なにかに感銘を受けたときに「僕じゃ誰も一緒にやってくれない」と人望のなさを毎度のように嘆いているけど結局二人目の人間を見つけられてないだけというか、人間を普段怖がりすぎてるだけ。

 

 

とはいえこういうメンタルが調子いいときに立てた計画って上手くいかないんだよなぁ。

どうしたらいいんだ。

とりあえず4月は

「苦しみの伴うインプット」は漫画、

「なにしてもいい時間」はお絵描きメインで。

雑に日記も書こうかなぁ。

乾く

空が白む時間、そのちょっと先。

窓の外から、駐車場の車のエンジン音が聞こえる。

瞬きする度に張り付くような乾いた眼球で、今日も夜を越えてしまったことを確認する。

光る画面に表示された数字は、既に6時を過ぎたところだった。

夏休みの最終日でもなければ、留年をかけた考査の当日でもない。

何の目的意識もなくただ、だらだらと布団の中で一人の時間を過ごしている。

こんな堕落した大学生活を送るはずじゃなかったのになぁ、といつも通りの後悔をリピートする。

今日も何の予定もない、このまま自然に眠れるまで起きていようか、それとも無理矢理にでも目を閉じておけば眠れるだろうか。

毎朝、問いも答えもない問答を繰り返す。

そんな一人だけの試合に、ゲームセットの合図が鳴る。


『おはよう』

『もう起きてる?』


すかさず返信する。


『今日もダメだった』

『おやすみ』


その返信を確認して、スマホを置く。

 

『(笑)』

『いい夢見てね』

『おやすみ』

 

眠らない体を願った夜は幾度あれども、夢想の世界の希望は捨てられない。
今日もいい夢が、君の夢が見れますように、そう願って静かに目を閉じた。

正解を探して

今の環境はかなり美味しい話が降ってくる。
僕の憧れる場所の偉い人の話、就活に合わせて大学名に誘われていろんな話が舞い込んでくる。

面倒なので一通りそういう話は無視していたのだけど、身の丈に合わないとはいえ肩書きは利用した方がいいな、と思い直して色々見てみた。
すると非公開ではあるけど僕が昔いきたかった場所の話を聴ける機会があったらしい。
その日は僕は出張に行っていたのでどちらにしろ参加できなかったのだけど、ものすごく悔しくなった。

すでに就職先は決まっているので別にそんな話聞く必要ないのだが、今日一日中ずっと後悔していた。
話そのものには多分興味がない。
けどその話をその人から聞いた、もしくは内部の情報を知っているという状態に自分をおきたいのだと思う。
情報を握っている、何かしらの正解を知っている、その正解に従って行動したい、誰かより優位に立ちたい、そういう欲求がある。

open.spotify.com

I love you のその先で

愛が足りてない。
絶望的に足りていない。
愛が形を変えたものが紙に巻かれていたり缶の中に詰まっていたりするけれど、こんな海外の片田舎でそんなものは手に入らない。

一日中部屋で作業をしながら悲しくなってしまった。
別にこれは僕の成したいことではなくて、なのに約束をした未来のために走ってる。
その未来もきっと、3年も持たずに壊れる。

でもこの瞬間を紡がなきゃ、僕の社会での道はボロボロと崩れていく。
こんな僕でもコミュニティの中で生きていけるように先人たちが用意してくれたレールの上を、僕はゆっくりと前に進んでいる。
常日頃から幸せを感じていたいわけじゃない。
けれど、何年も前の、おそらく中学生の頃から感じていた、「心臓の裏を掻きむしりたくなるような愛」が足りなくなる感覚がたまにフラッシュバックする。
何に憧れてそうなったのか、何もかもが理想的に進む頭の中で生きてきた僕は、世界のどこかにそれが隠されているとまだ信じている。
だから僕は文字を書く。
書いて、世にばら撒く前にデータの形を失って消える。

愛が足りない、喉の奥が音を立てて空気を渇望する、少しずつ足の表の方から血が抜けていくような感覚が、僕の体の睡眠不足を伝えている。
帰ってきた、ここは僕のいたい地獄、幸せな地獄、ナイフで少しずつ心の形を削り取って、そこに少し塩でも塗って、軽くて曖昧な痛みを楽しんでいる。
ちょろい僕の心、スイッチを押せば簡単に首をかきむしれる。
痛みを感じずに肋骨の真ん中から切り開けたら、この心臓を雨に晒して、その脈を感じられるのに、なあ。

僕が欲しい愛は「僕とあなた」の愛ではなくて、「あなたと誰か」の愛なんだよ、だから絶対に手に入らない、だってそこに僕が入る余地はないから、紙の上で繰り広げられるそれをずっと眺めている。
さあ行け、そこに僕はいないけど。僕の生きる現世に、君たちはいないけど。
けど僕が10年も前にノートの切れ端に書いたあのお話に、それはまだ存在している。
世界に存在しないものを、僕は一生かけて取り戻す。
仮に現世にそれがないなら、命を差し出せば手に入るなら、いくらでも差し出す。
いつかその器に僕の心が収まる日を夢見て、茶色い箱の幸せを肺に収める。
少しでも心に近い部分から流れてくる物質を、脳が喜んで貪っている。

君と食べるごはん

ここ数ヵ月、ちゃんと味わって食べるものがなかった気がする。

取り敢えず今後のためにたくさん食べて噛まずに飲み込んで、それでいいや、って思っていた。

今日、それをゆっくり味わってみたら、想像以上に美味しかった。

それは昔好きだった味を作ったひとのレシピで、もう僕には通用しないんじゃないかと思っていたけど、その予想を裏切って僕の心に、脳にぶっ刺さった。

 

そうやって沸き上がる気持ちを表現しようと思ったら文字になる。

僕の中で暴れているのは『外に出たい』と昂る気持ちではなくて、『外に出したい』という外圧だ。

ただぼんやりと『xxをしたい』という気持ちを飼っているけれど、それを上手く走り回らせる能力が著しく低下していってる気がする。

『どうせ完成しない』『どうせ誰かが読んでくれるわけでもない』言い訳の方が先に立つ。

舞台に立つ、そんな大袈裟なことではないけど、『今の』僕はその気持ちがある。

でも今襲ってくる眠気が、今の僕を殺しに来る。

揮発性の心は、一度眠りについてしまうと今日の味を忘れて、明日の僕は目の前の日常に影響されて生きていく。

僕の心に湧く泉を、澱みの中からそれをさがす自分を、少しずつ殺している。

 

愛、もっと病んで自分に酔っていたい、こんな健全な生活をしていいわけがない。

ギリギリと首を締め付ける、その指の間から漏れでる一滴を、僕は大事に大事に集めて世に放ちたい。

 

they call it XX

早起きしてゆっくり準備して、いつも通りに髪を乾かして、いつも通りに家を出ると、下り坂の向こうに風船が飛んでいた。

朝の8時半なんて時間に似つかわしくないそれは、僕のことなんか気に留めずにふわふわと宙に上っていく。

何日かぶりに帰ってきた寒気の中で、それを立ち止まったままぼうっと眺めていた。

今思うと『なんでこの時間に?』『誰が飛ばした?』『どこから飛んできた?』なんてことを考えるけど、今朝の僕はそんなことも、次の電車の時間さえも頭の中からすっぽ抜けていた。

やがてそれが見えなくなるくらい高く上がった頃、首の痛みで我に返った。

だらしなくスマホを握ったままぶら下がる右手は感覚が消えるくらいに冷え切っていて、急いでポケットに避難させる。

その間ずっと暖を取っていた左手の時計を確認したら、いつも遅刻ギリギリで坂を下っている時間だった。

あれだけ時間に余裕をもって家を出たのに、結局いつも通りの余裕のない出勤になって、全力疾走で坂を下る。

いつもは無理やり回す感覚の足だけど、今日は少し宙に浮いているかのように軽い。

下り坂が終わるのが惜しいと感じるくらい、走ることに喜びを覚えていた。

でも横断歩道を渡ったところで今日は終わり。僕の乗る電車は地下に潜り、谷の底を目指す。

あの風船に名残惜しさがあったわけではないけれど、垂直に開いていく距離に若干の寂しさはあった。

 

 

視界

ものもらいが出来てしまったので、会社を休んで病院に行った。

死ぬほど時間がかかると聞いていたが、秒で終わってしまったので会社をやすんだ意味が全くなくなってしまった。

帰って特になりかするわけでもなくぼーっとして、寝て、起きたらメールが来てたのでちょっとだけ作業して、プリコネやってこの時間。

やっぱり外に出てた方が励起できるなぁ、と当たり前のことに毎回気づく。

 

夕方に起きて暇だったので、なんとなく外に出たら外が恐ろしく綺麗で気が狂いそうだった。

時々目にはいる全ての風景がバカみたいに美しく見える日がある。

オレンジに染まる空に、街の輪郭が映えて『あー向かい側にも丘があるんだなー』ってあんまり意識したことないことに気づく。

ちょっとピントをずらすと、小枝を切り落とされた銀杏が連なってる風景が少し怖くて、でもめちゃくちゃにきれいに見えて、感性がぐるぐるにまぜこぜにされる。

冷たい空気が美味しくて、また煙と混ぜて味わう。