昇り降りの日々

学務様が見てる

部屋とピアノと私

僕はピアノが好きだ。一人でも壮大なメロディーを奏でられる唯一の楽器だと思っている。そしてどんな楽器よりも簡単に、誰にでも音が鳴らせる。でも、自分の気持ちをそのまま表すように正直に音が出る。

と、偉そうに書いてみたものの、僕はピアノがろくに弾けない。

 

2~7歳までピアノを習わされていて、音大出身の母様の元で厳しく練習させられていたが、練習が大嫌いで、ついに痺れを切らした母様が引っ越しのタイミングでやめさせた。

中途半端にピアノに別れを告げた僕は、またピアノを弾きたいという気持ちをどこかにずっと抱えながらも、母が怖すぎてピアノに触れなかった。

 

高校入学と同時に引っ越したとき、部屋のスペースの都合で、僕の部屋にピアノが置かれた。僕の部屋は一人部屋で、母の監視の目がなかった。さらに幸いなことに、我が家のピアノは電子ピアノだった。僕は幼稚園生の頃の楽譜を引っ張り出し(幸いにも一部残っていた)、バレないようにヘッドホンを付けながら、ちまちま練習を始め、小さい賞を貰えるくらいまでやりこんだ。やっぱりすごく楽しかった。途中で限界を感じて母に恐る恐る教えを請い、練習に付き合って貰った。10年も経ったらさすがに丸くなっていて、怒鳴られることはなかった。

 

大学生になって独り暮らしをするようになってからは中々ピアノを弾かなくなり、どんどん下手くそになり、今となっては譜面もろくに読めなくなってしまったが、やっぱり叩けば音が出るし、適当なメロディーを弾くだけでも楽しい。

 

そんなこんながあって、僕はピアノが好きである。

 

この記事はタイトルが先に思い浮かんで、かつ全く寝付けなくなったので書いた駄文です。オチはない。趣味は自分語りです。

寝られなくなったのでピアノを弾いてきます。