昇り降りの日々

学務様が見てる

与えられた環境の中で生きる

自分は今特に大きな失敗や挫折をすることなくそれなりのところまで来ている。ただこれは自分で『勝ち取った』ものではなく『与えてもらった』ものなのではないかと思い始めた。

 

例えば、今所属している大学は結構すごいところだと思っている。そこに所属している人達も、当たり前のように接しているがとてつもない戦争の中を勝ち抜いてきた人たちだ。ただ自分はそこに似つかない人間だと感じる。
僕は大学に一般ではなくAO入試で入学した。試験はあるものの、専門にかなり特化した試験なので一般に比べれば求められるレベルは専門外に話を限れば低くなる。僕はたまたま専門が出来たからよかったものの、化学や数学は本当に普通の成績だったので一般で受かってたかどうかはわからない。

例えば、僕は4年で大学を卒業できた。
けれどこれは、僕の所属する学科が他には存在しないかなり特殊な単位認定をしていること、そして研究室のボスの手や友人の手を借りられるだけ借りて成しえたことである。本当に運がよかったと思う。

例えば、僕は大学院に合格できた。英語のスコアが消失したのでそれなりに努力はしたものの、やはりボスの加護が多少あった*1

 

僕が今「大変」だとか「辛い」と感じるのは、自分の能力で勝ち取れるものを勝ち取ったのではなく、与えられた環境の中で生きているからだと思う。自分の能力に見合わない場所に特別に住まわせてもらっている、たぶんこれが正しい認識だと思う。
うまくやっていけるように人並以上の努力はしたつもりではいるものの、追いつけているのかはわからない。

自分自身で勝ち取れるかどうかを試されるときが遅かれ早かれやってくる。それまでに、今いる環境をできるだけ生かして、自分を作り替えなきゃいけない。

*1:裏口入学という意味ではない。一応正当に入学した証拠はある

文化と生産者と僕

文化と僕

我が家には文化がなかった。もしくは僕には文化に触れる機会が与えられていなかった。

部屋には漫画も小説もなかった。少なくとも両親は僕の前で読むことは無かった。

テレビも厳しく制限されていた。21時以降のテレビは見てはいけなかった。教育に悪いという理由でギャグアニメやグロテスク、性的な表現が少しでもあるものは見せてもらえなかった。クレヨンしんちゃんやワンピースでさえも見ていなかった。

映画を見に行く文化もなかった。新しいCDを買うこともなかった。みんなで歌を歌ったり楽器を弾いたりすることも少なかった。

ゲームは1日30分、持ち出し禁止、新しいソフトは買わない。

など、あげればきりがないくらいある*1

 

*1:親の名誉を守るために言っておくが、一応中学生くらいからはテレビが自由に見れるようになった。いかにも教育によさそうなキャンプや科学未来館にはよく連れて行ってもらった。

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帰省してた時の話

バイトが一週間ほど休みになったので、親に現状報告するのも兼ねて南の島へ帰省していた。
こちらに戻って来てわかったことだが、圧倒的に南の島のほうが涼しかった。南の島は風が涼しいので日陰にいればそこまで暑くないが、こちらは吹く風すら熱い。昼間に外に出ようという気が全く起きない。

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低気圧は無気力達の交差点

定期的にやってくる無気力期に陥っている。

自分の欠点ばかりが目につく。物事を続けることができない、時間にルーズ、約束が守れない、メンタルが脆い。それらは自分の要素なので付き合っていくしかないのだが、「社会」に求められている要素からは程遠い。

 

大学院の願書を書き始め、少し意識が上がったような気がしたが、全くそんなことはなかった。しんどさが溢れてくる。やる気は起きるのを待つんじゃなくて起こすものだとわかってるけど、静止摩擦係数が大きすぎる、やっぱり誰か一緒じゃないと厳しいんだなあと思うと同時に、実はそこまで本気で行きたいと思ってないのではないかと感じている。

明日こそはきっとやっていきましょう、と思っていたけど台風が来るらしい。明日はお休みです。何もしません。少しずつでいいからリハビリをします。明日から。

死ぬまでにやっておきたいこと

旅行

日本一周をしたい

せっかくこの島に生まれたのなら一回くらいやっておきたい。代表的なものを見ておきたい。

ヨーロッパに行きたい

史跡を見て回りたい。単純にここじゃないどこかに行きたいだけかもしれない。

音楽

ピアノが弾けるようになりたい

独学でやってたけどその後発展がない。弾ける曲も増えない。なんか面白い曲一極くらい覚えても良いかもしれない。

曲を作ってみたい

ピアノで適当に鍵盤叩いてれば確かに曲っぽくはなるけど、なんか、こう、本格的に作ってみたい。DTMとか。

芸術

絵がかけるようになりたい

オタクなので。自給自足してみたい。

長いお話を作ってみたい

人生を作ってみたい。

死ぬまでにやっておきたいこと、と絞ると案外やりたいことって少なくて、僕の欲求の殆どは日々を快適に楽しく過ごしたいだけなのかなと思う。
何したい?ってなるとその大半が「生産したい」の一言で片付けられるのも僕の特徴かもしれない。

それよりも深刻なのは、「してみたい」であって「してる」ではない点だ。性格出てますね…
どうせ暇だしちょっとずつやって「人生楽しい!」って叫べるようになりたい。

歌や詩になれないこの感情と苦悩

僕は目が見える。文字が読める。どの音階が鳴っているのか少しは分かる。
だけど僕は絵がかけない。人の心を打つ文がかけない。心を癒やすような旋律を奏でることができない。

インプットとアウトプットの間には簡単には埋められない溝があって、人はその溝を飛び越えるために、日々色々な努力をしている。それを何度もインプットされる情報と磨り合わせて、少しずつ自分の望む形に変えていく。

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