昇り降りの日々

学務様が見てる

文化と生産者と僕

文化と僕

我が家には文化がなかった。もしくは僕には文化に触れる機会が与えられていなかった。

部屋には漫画も小説もなかった。少なくとも両親は僕の前で読むことは無かった。

テレビも厳しく制限されていた。21時以降のテレビは見てはいけなかった。教育に悪いという理由でギャグアニメやグロテスク、性的な表現が少しでもあるものは見せてもらえなかった。クレヨンしんちゃんやワンピースでさえも見ていなかった。

映画を見に行く文化もなかった。新しいCDを買うこともなかった。みんなで歌を歌ったり楽器を弾いたりすることも少なかった。

ゲームは1日30分、持ち出し禁止、新しいソフトは買わない。

など、あげればきりがないくらいある*1

 

*1:親の名誉を守るために言っておくが、一応中学生くらいからはテレビが自由に見れるようになった。いかにも教育によさそうなキャンプや科学未来館にはよく連れて行ってもらった。

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帰省してた時の話

バイトが一週間ほど休みになったので、親に現状報告するのも兼ねて南の島へ帰省していた。
こちらに戻って来てわかったことだが、圧倒的に南の島のほうが涼しかった。南の島は風が涼しいので日陰にいればそこまで暑くないが、こちらは吹く風すら熱い。昼間に外に出ようという気が全く起きない。

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低気圧は無気力達の交差点

定期的にやってくる無気力期に陥っている。

自分の欠点ばかりが目につく。物事を続けることができない、時間にルーズ、約束が守れない、メンタルが脆い。それらは自分の要素なので付き合っていくしかないのだが、「社会」に求められている要素からは程遠い。

 

大学院の願書を書き始め、少し意識が上がったような気がしたが、全くそんなことはなかった。しんどさが溢れてくる。やる気は起きるのを待つんじゃなくて起こすものだとわかってるけど、静止摩擦係数が大きすぎる、やっぱり誰か一緒じゃないと厳しいんだなあと思うと同時に、実はそこまで本気で行きたいと思ってないのではないかと感じている。

明日こそはきっとやっていきましょう、と思っていたけど台風が来るらしい。明日はお休みです。何もしません。少しずつでいいからリハビリをします。明日から。

死ぬまでにやっておきたいこと

旅行

日本一周をしたい

せっかくこの島に生まれたのなら一回くらいやっておきたい。代表的なものを見ておきたい。

ヨーロッパに行きたい

史跡を見て回りたい。単純にここじゃないどこかに行きたいだけかもしれない。

音楽

ピアノが弾けるようになりたい

独学でやってたけどその後発展がない。弾ける曲も増えない。なんか面白い曲一極くらい覚えても良いかもしれない。

曲を作ってみたい

ピアノで適当に鍵盤叩いてれば確かに曲っぽくはなるけど、なんか、こう、本格的に作ってみたい。DTMとか。

芸術

絵がかけるようになりたい

オタクなので。自給自足してみたい。

長いお話を作ってみたい

人生を作ってみたい。

死ぬまでにやっておきたいこと、と絞ると案外やりたいことって少なくて、僕の欲求の殆どは日々を快適に楽しく過ごしたいだけなのかなと思う。
何したい?ってなるとその大半が「生産したい」の一言で片付けられるのも僕の特徴かもしれない。

それよりも深刻なのは、「してみたい」であって「してる」ではない点だ。性格出てますね…
どうせ暇だしちょっとずつやって「人生楽しい!」って叫べるようになりたい。

歌や詩になれないこの感情と苦悩

僕は目が見える。文字が読める。どの音階が鳴っているのか少しは分かる。
だけど僕は絵がかけない。人の心を打つ文がかけない。心を癒やすような旋律を奏でることができない。

インプットとアウトプットの間には簡単には埋められない溝があって、人はその溝を飛び越えるために、日々色々な努力をしている。それを何度もインプットされる情報と磨り合わせて、少しずつ自分の望む形に変えていく。

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星川銀座四丁目を読んだ

星川銀座四丁目」という漫画を読んだ。

   よく界隈*1で「今日も一日」という言葉とともに、その日の絶望の感情を表す画像が貼り付けられて呟かれていて*2、上記の画像も数あるその中のうちの一つでしかなかった。ただ、このシーンだけは、何か放っておけないような、何か心に引っかかるものがあり、ずっと気になっていた。 おそらく湊の顔が全く見えない、それに対して乙女のただならぬ表情と叫び、というのが心の何処かを突き刺したのだと思う。 というものの、悪い癖で「今度買いに行こう」と思ってずっと放置していた。そして一昨日、Amazonのほしいものリストを整理したらこの漫画の存在を思い出し、待っててもどうせ買わないので思い立ったが吉日、映画を見に行くついでに買いに実店舗に買いにいった。 前評判を聞いていたのでわかりきっていた結果だが、案の定ツボだったのでレビューを書こうと思う。

*1:数学・物理&エンジニア&アカデミアの界隈

*2:元ネタの元ネタは「NEW GAME!」という漫画に出てくるセリフ「今日も1日がんばるぞい!」ってやつ。界隈の独自の雰囲気の中で、絶望のニュアンスを含むようになり、ここに書いたようなよくわからない文化に発展した。

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